JOURNAL

魂をいただく

今年もお餅つきの季節がやって来ました。

 

また、あれから1年が経ったのか、、、と1年前を思い出しながら、気付かないうちに子どもがすくすく成長しているんだなとほっこりしました。

 

 

日本では米は昔から神聖な作物として大切にされてきました。

 

お餅つきではもちろん『餅米』ですよね!

皆さんはさっぱり派か?ねっとり派?どちらのコメが好きですか?

 

餅米をつき固めたお餅には米のパワーが凝縮されていると言われているようで、昔からお餅を食べると力がつくと考えられてきたようです。

 

「力うどん」など、お餅が入っている料理に「力」という言葉が入るのはこういった理由があるのでしょうね。

 

お餅には、その年の豊作や幸せを司る年神様の魂が宿っていると考えられてきたようで、そもそもお正月とは年神様をお迎えし、幸福をもたらしてくださるよう祈願する行事のこと。

"HAPPY NEW YEAR"という外国語の言葉を使うようになってから、きちんと日本のお正月の意味などあまり深く考えなくなっていたかもしれません。

 

お正月にお餅を食べることには、そこに宿った年神様の魂を頂戴し、新年の魂を授けていただくという意味があるようです。

これを知っていて食べるのか、

知らずにただ食べるのか、

全く意味が違ってくるなと感じたのでした。

魂とは"生きる力"ということ。

 

年が明けると年神様から新年を生きる力をお裾分けしていただくわけです。

 

私はお正月に餅をいただくのが小さい頃はあまり好きではありませんでした。

 

また?朝も餅だったじゃん!

と文句ばかり言っていた記憶が微かに思い出されます。

 

それは何も知らなかったから。

年神様から魂を分けていただくことを「御魂分け(みたまわけ)」というようですが、年神様の魂は餅を丸くかたどったものに宿るそうです。

 

そう、"鏡餅"が丸い形をしているのはそのためなんですね。

 

深いです。

昔、お正月を迎えると、その餅を家長が家族に分け与えこれが御年魂(おとしだま)で、お年玉のルーツにもなっているそうです。

 

本来はお餅だったお年玉ですが、今ではお金をお子様に渡すのが当たり前になりました。

 

いつからなんでしょうかね?

時代の流れで家族が近くに住んでいなかったり、食や環境の変化でお金社会に変わり、人々の価値観も変化していったからなのでしょうか?

 

私が小さい頃はお餅も分けていたし、お年玉(お金)もいただいていました。

 

お金も確かに嬉しい、ありがたい。

私は一応本来のお年玉の意味も伝えたいので、お正月にはお餅をたべようと思います。

 

子ども達がついたお餅を今年もいただけたので、子どもも私も元気な一年に過ごせたらいいなと思います。

ページの上部に戻る