PARENTS JOURNAL

モノの行方

【断捨離】って皆さんやったことがありますか?

 

私は断捨離は苦手です。

ただ不要になった品を手放す(捨てる、ゴミにする)のはモヤモヤしてしまいます。

 

昔の日本はモノが貴重でした。

リサイクルや断捨離という言葉すら存在しなかったはずです。

 

昔は着物(綿)を雑巾にしたり、それを肥料にして畑を耕し、また人に返ってくる。

 

"循環型"だったそうです。

昔、衣類は紙にもなったそうで、先人の知恵やものを大切にする心、生活習慣を尊敬しています。

以前MATO JOURNALでも紹介した環境活動家の露木しいなさんにお誘いいただき、夏休みに子ども達を連れて、

【繊維リサイクル工場】へ見学ツアーに行って参りました。

 

場所はナカノ株式会社 秦野工場。

(参加された方はほどんどZ世代の若者。大学生が多かったかな。)

(写真は工場に許可を得たもののみ使用しています)

 

工場スタッフに話を聞くと

 

1980年ごろから化学繊維ポリエステル、アクリルナイロンなどが出回り始める→安価→大量生産→所得上がる→大量消費/ごみ問題

 

という背景があるそうです。

 

そのころからリサイクル、エコという言葉を耳にするようになり、いつしか【ごみ戦争】が始まったそうです。

 

ゴミを中国に安いから送ってしまえ!とか、他国も日本のゴミを受け入れたくないがお金などが複雑に絡み日本ゴミを受け入れていた。

今は埋立地の問題で日本からのゴミは受け入れていない。

 

日本全国から出る衣類は、家庭からだけでも年間130万tと言われているそうです。

1人当たり10kg!!

Tシャツにすると約40枚分!!

 

基本的に女性用の衣類古着は男性用やその他に比べ4〜5倍はあるそうです。

 

アパレルショップもレディースが多いのは日本の流行の早さだったり、他人の目を気にする国民性も関係しているようにも思います。

 

東京都内にはこのようなリサイクル施設、システムはないようで、どこにどのように古着や古紙を出したらモノが無駄なく活かされるのか?ずっとモヤモヤしていました。

 

色々な古着回収先がありますが、

回収先から先の"古着の行方"や活用法が明確にされていない会社に疑問を持ち始めました。

 

断捨離して自分の身の回りだけがスッキリすれば、ゴミの行方は関係ないのでしょうか?

 

ゴミの行方は最終的に点と点が繋がり、

子ども達の未来に繋がっていくのではないでしょうか?

 

世界平和も環境問題も親である私たち大人の1つ1つの選択がキーとなる事もあるのでは?と考えてしまいます。

《ただゴミに出す場合》

焼却

灰になる

日本のゴミ処分場があと数十年でいっぱいになる

海外からは受け入れ拒否だったら行き場はどうなる?

 

 

《古着回収先に出す場合》

①古着を燃やして燃料にするサーマルリサイクルされているのか?(もはやリサイクルではないよね、、、)

 

②発展途上国に送られているのか?

(状態が悪いモノが混ざっていると結局現地でゴミになってしまう)

 

③リデュースされ違うモノに生まれ変わり活用されているのか?(家具や車のクッション材etc...)

 

都内には行政回収場がないそうで、仕方なく衣類を破棄してしまうママ友もいます。

(最近は企業の店舗回収も増えてきましたね)

 

神奈川県は資源回収の場があり、

4〜5軒に1個、行政回収場があるそうです。

決まった日に古着や古紙が集まり、量が回収しやすいのがメリットだそう。

 

 

ではなぜこんなにリサイクルや回収が進まないのか?

人手が足らない、費用がかかるなどまだまだ企業や行政がやるには課題もあるようです。

 

メルカリを活用する方も増えていますね。

私も買う際はまずメルカリで売ってなるか確認します。

 

ナカノ株式会社では260種類ほどの仕分け作業&100種類ほどの古着選別をして発展途上国に送っています。

(だからボロボロで着れない衣類などが混ざることがないんですね。着れない衣類はゴミを送りつけるのと同じですからね!)

日本、韓国で回収した衣類→東南アジアに古着を出荷し古着を売るそうです。

 

北アメリカ→南アメリカへ

ヨーロッパ→アフリカへ

 

キーは体型にあったリサイクルができるからだそうです!!なるほど。

 

日本は箪笥文化だからキレイ&物持ちがよく、日本の裁縫技術が優れているから丈夫だそうです。

サーマルリサイクル(燃料)にしてしまうには勿体無いですね。

 

 

アジアの人口約40億人、その内2割の8億が富裕層、中間層は20億人。

 

8億人の貧困層へ衣類を届けるために古着は捨てずにきちんとリサイクルしてくれる回収先を見極めて、ルールを守って出したいなと思いました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ページの上部に戻る