PARENTS JOURNAL

種を蒔き続けて


5月のはじめに

 

千葉の実家に帰省した

帰った時に感じる安心感と懐かしさ

 

あぁ、そうだ、この香りだ

あぁ、そうそう、夜は真っ暗だったっけ

あぁ、これこれ、夏が始まる音だ

そう、蛙の大合唱

 

夏がすぐそこまで来ている

そんな香りがする

 

田舎で育ったわたしの五感は季節を知っている

 

東京のど真ん中で育ったこの子たちは、

夏がすぐそこにある香りや音を知っているだろうか?

子どもの頃に感じた五感は、"一生モノ"だと

わたし自身が体感している

 

さぁ、田舎でたくさん五感を感じてごらん

 

一昨年は実家のレモンの木はたくさん実をつけた。

去年も豊作を期待していたが全く実がつかなかった。

 

母に話を聞くと、運というかタイミングというか、、、人間様の力だけではどうにもならないこともあることを知った。

レモンの木にたくさん花が咲き、ミツバチたちが雄しべと雌しべを受粉させてくれる。

でもタイミングが悪くて雨が降ったり風が強かったり環境が整わないとうまく受粉できないという。

 

まさに、人間の生命誕生と同じようなことだった。

 

タイミングがあってうまく受粉できたら膨らんでくる実。私たちはそれらを大切にありがたくいただくのだ。

何を食べるかも大事だけど、

1番大事なことはその過程なのかもしれない。

 

"命を無駄にしない"ことは

人間や動物だけじゃない。

 

植物にも命があり

生きよう。命を繋ごう。と必死にもがいている姿を見て

わたしも考えさせられたし、それを子どもたちにも知ってもらいたい。

 

無意識に花を摘む

無意識に草を踏む

無意識に葉っぱを取る

無意識に枝を折る

 

知っていれば子どもはどんな行動をするのでしょうか?

実家の母は先人たちの暮らしに敬意を払って生きているように見えます。

大地に感謝し、天の声を聴き、太陽にも雨にも感謝している。

ミツバチの有難さも知っている、虫や菌のこわさも知っている。

 

スーパーで苦労せず買えるものを、

旅行にも出掛けずに、毎日植物や畑のお世話をして1から作っている。

 

頭が上がらない。

母から教わりたいことがたくさんある。

(このフレンチラベンダー※撮影を終え不要になった花 も、東京の我が家でヘロヘロになっていたところを母がレスキューし、今年もまた花を咲かせたのだから驚き)

 

なぜ今まで近くにいたのに、

教わってこなかったのか?

母がやっていることにそこまで興味を持たず

すぐ近くにいたのに聞かなかったのか?

 

近すぎると見えない事ってあるんだな、、、と

この歳になりよく感じる事があります。

 

子どもたちも今は口で言っても伝わらない事が沢山あるはず。

今はそれでもよくて、毎日種を蒔き続けていれば、いつかその種から芽が出るかもしれない。🌱

その点と点が線になる日がいつか来るから、わたしはわたしらしく"生きること"に感謝したいなと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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