MATO JOURNAL
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RAINBOW
美しい旋律が、点を線にしてくれた。親子の音楽体験記
柿沼 絢乃
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今次男が通っており、長男も3月までお世話になっていた保育園では
年に1回保護者向けに外部の講師をお招きした講演会を開催してくださっています。
どういう内容かというと、主に「子どもに対してどのような『声がけ』をすると良いか」ということ。
子どもへの声がけ、日々模索しているペアレンツも多いのではないでしょうか(もちろん私もその一人です)
色々と大変勉強になる内容盛り沢山でしたが
その中でひとつ、とても印象に残った話がありましたのでご紹介します。
それは「言葉には力がある」という話。
どういうことかというと
どんな言葉も発することで、まず脳内にイメージを生み、
脳内に浮かんだイメージというのは、頭に浮かんで終わりではなく、実際に行動として反映される。
つまり言葉には「人の行動を作り出す力」がある
という内容でした。
少し説明的になりますが、具体的に書いてみます。
まず、人間というのは言葉を発した時、脳内にそのイメージを想起させるんだそうです。
それはネットで画像検索をした時のような感じ、と思ってもらうと想像しやすいかもしれません。
更に、そのようにして頭に描いたイメージというのは、人間の反応に影響を与え、その後の行動に自然と反映されるのだそう。
この反応は時に想像以上のパフォーマンスを生むこともあるんだとか。
これは脳のスイッチがそうさせるもので、私たち人間にもとから備わった仕組みなのだと聞きました。
例えば二人組になって一人が相手のことを押す、相手はそれに抵抗する、という動作をするとして
抵抗する側が「強い」という言葉を口に出しながら抵抗した時と
「つらい」という言葉を口に出しながら抵抗した時、
押している側は全く違う抵抗の強さを感じるといった具合です。
脳って不思議ですよね。。。
だからこれを子育てにおける声がけに落とし込んで考えると
「ダメ」とか「失敗」などというネガティブな言葉は、子どもにそのイメージを想起させ、
実際に「自分はダメなんだ」「失敗する」という脳のスイッチを押してしまう。そして、本当に失敗を招いてしまう。
反対に「できる」とか「うまくいく」などという前向きな言葉や
「あなたが大好き」などという存在そのものを認める言葉は、
成功や自己肯定感を育むことに繋がるのだそう。
なんとなく感情的なところで「ネガティブな言葉は嫌だなあ」などと思ってはいましたが、
脳の仕組みを踏まえて説明してもらうことで、腹落ちする部分がありました。
全ての人、全ての条件において当てはまるものではないかもしれませんが、多くの人が頷ける部分もあるかと思います。
とはいえ、毎日子どもと過ごすなかではそううまくいかないこともあります。
思わずマイナスなことやネガティブな言葉を発してしまったとしても、
最後だけは「でも、あなたのことが大好きだよ」で終えるようにするだけでも良い。
存在を認めてあげる言葉こそ子ども達の最大のエネルギーになる、というお話もありました。
そして、今回この「言葉には力がある」という話を聞きながら、
子育てにおける声がけという視点だけでなく、
改めて私の頭に思い浮かぶことがありました。
そうです、MATO by MARLMARLがかねてより掲げている 「マザーズバッグからペアレンツバッグの時代へ」 というメッセージです。
先程の
どんな言葉も発することで、イメージを生み、そのイメージは行動に反映される。
になぞらえて考えてみると
「マザーズバッグ」が作るイメージには、マザーしか出てこないでしょう。
だけど「ペアレンツバッグ」が作るイメージには、各々が考える「ペアレンツ」が登場する。
そして
「マザーズバッグからペアレンツバッグの時代へ」
というメッセージは、
まさにこれからの子育てイメージを作ることで、
私たちに新しい時代へと踏み出す行動のきっかけを与えてくれるんだなと感じました。
私たちは毎日言葉を使うことで、人とコミュニケーションを取っています。
物事を伝えるためのツールでありながら、場合によってはその先の行動までをも引き起こす力がある。
それが言葉。
子育てにおいても、それ以外においても、
「言葉に力がある」
という考え方は素敵だなと思いました。
このMATO JOURNALも言葉を使って発信する媒体のひとつ。
私の発信はささやかなものかと思いますが、
これからも「言葉の力」を信じて、息子達と対峙し、書き綴っていきたいと思います。
柿沼 絢乃
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