MATO PARENTS JOURNAL
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GREEN
SAGE WEDDING 〜実る〜
tomohiro akaiwa
プロポーズって難しい
久々に会社でお世話になっていた先輩に会った。
カフェでご飯を食べながら、育休中の浦島太郎状態を抜け出すために色んな話を聞いていく。
もちろんプライベートの話も。話が後半に差し掛かる。
「そろそろ結婚を考えていて、近々プロポーズしようと思ってるんだよね」
「いいですねー、どんなプロポーズするかもう考えてるんですか」
言ったところで、自身のことを思い出してみる。
物語は娘が生まれる1年半年前まで遡る。
パートナーとは付き合ってから約2年の月日が経過していた。
当時、同じ企業に勤める先輩。お互い色々な経緯もあり、双方が結婚を前提に付き合っていた。
同棲をして1年以上の期間も経っていたから、いつ結婚を切り出そうか、でもきっかけがない。そんな状態だった。
既にお互いのことは理解出来ているし、同棲しているから結婚後に一緒に過ごす時間が変わるわけでもない。
当時、変わるのは肩書きだけだと思っていて、だからこそなかなかタイミングを計れない。
この「プロポーズのきっかけどうしよう問題」、現代の世の中にはあるあるじゃなかろうか。
今や切り出すのに性別なんて関係ないし、色んな形があって良いと思うのだが、
自分的には相手より先に伝えたいという意思だけはあった。
付随して自論を述べておくと、プロポーズには2つのタイプがあると思っていて
1つ目は”サプライズ、非日常の中で行う” タイプ
2つ目が”日常の中でさりげなく行う”タイプ
自分は後者だった。
結果的に自身のきっかけとなったのは「住居を変える」というイベント。
検討中のマンションギャラリー内。
初めての住宅ローンの話を聞いている中で
「これを機に結婚するか」
そんな言葉が自然と出ていた。
その時のパートナーの反応、今でも忘れられない。
「え?今のプロポーズ?」
いまだにあれはさらっとし過ぎてたねと言われる(笑い話にはしてくれている)
そうですよね、
今思い出しても後悔の念に駆られる。
その後、リベンジを!と思い直して、旅行先の神社で入念な準備の上でもう1度プロポーズ。
まぁそりゃ2回目だから感動にはかけるよね
今となっては自論で言うところの”サプライズ、非日常の中で行う” ようなプロポーズすればよかったと思う。
目の前の先輩に対してこんな言葉を伝える
「彼女さんにとって、そのプロポーズは人生で1回きりなので、喜ぶ顔を想像してプロポーズしてあげて下さいね」
誰が言ってるんだって感じではあるが、年齢関係なく経験者だから言えることもあるよねってことでしっかり目を見て伝える。
先輩にもその先の彼女さんにも届きますように。
自宅への帰路。
このまま後悔を持ち続けるのもなぁという思いが頭を巡る。
開き直りかもしれないが、考え方を変えてみる。
プロポーズは"交際"という関係性の終わりで"夫婦"という関係性の始まり。
言葉として直接の意味は求婚。
だけど、同時にあなたとどうしていきたいかを伝える瞬間だとも思っている。
これって交際から夫婦に変わるときもそうだけど、結婚後も更新されていって良いと思う。
だってその時の家族構成も変われば、きっとそれに伴って2人の価値観やその時大事にしたいもの、
相手に求めたいもの、相手にしてあげたいことも少しずつ変わっていくから。
自宅に着く
パートナーが娘を抱っこしながらソファに掛けている
「今日はありがとね。おかげで楽しかった。」
2人で届出を出してからもうすぐ1年。
1年を終えてみてどうだったか、次の1年はあなたとどう過ごしたいか。
娘が生まれて優先順位は変わりつつあるんだけど、それでもずっとあなたを好きでいられるように、好きでいてもらえるように。
プロポーズは自慢出来るようなものではなかったけど、これからその日を迎える度にあなたへの感謝とこの先に想像する未来を伝え続けたい。
さて、どんな風に伝えようか。
どんな形で伝えようか。
笑顔になるあなたの顔を想像しながら考える。
プロポーズって難しい
tomohiro akaiwa
tomohiro akaiwa
tomohiro akaiwa
tomohiro akaiwa