MATO PARENTS JOURNAL
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GREEN
SAGE WEDDING 〜実る〜
tomohiro akaiwa
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育児をするのに、性別なんて関係ない
これは世間一般に対する想いというよりは自身とパートナーの中で決定した、パートナーシップに基づく育児の考え方。
互いに仕事が大好きで、時間や場所に囚われない働き方を目指していることもあって、自由な時間もそれぞれがパソコンを開いて自身の作業をしていることが多い。
もちろん2人で談笑したり、テレビを見たり、ゲームをしたり、出掛けたり、共有の時間の過ごし方をすることも多々ある。が、それでも趣味=仕事という類の人間だと思う。
そんな2人だから、子どもが出来たときに生活のあり方を話し合い、育児についてどちらかに比重を乗せるという選択ではなく、娘には同じだけの時間を割いて、同じだけの愛を注いで、同じだけの理解度でいられるような生活を送ろうと、そう決めた。
パートナーシップでお互いがそうしたいと思える生活であれば、例えば男性が仕事に専念して、女性が家庭に専念するというスタイルも、もちろんその逆のスタイルでも、それがその夫婦にとっての正解だと思うし、家庭の数だけそのバランスの取り方は様々だ。
しかし、もしこのバランスをどちらかの我慢により成り立たせようとすると、それがその家庭の「育児=我慢」という構造が成り立ってしまうことになる。だからこそ、どれだけ辛くても億劫でも最初にこの擦り合わせはしっかりと行なった方が良いと、そんな持論を持っている。
少し脱線したが、そんな生活をしている中で先日ある出来事が起きた。
パートナーが突然の体調不良でダウン。
症状は発熱、倦怠感、関節痛等、、、典型的な風邪の症状だ。娘にうつさないように、あとは今の生活で2人とも倒れるとシャレにならんってことで注意深く自身も距離をとる。
パートナーを休ませて、もし翌日も良くならないようであれば早く治すために病院の受診も考えようかね。と話していた矢先、本人からこんな話。
「これ風邪じゃなくて乳腺炎かも、、、」
、、、、、、乳腺炎って何?パソコンのキーボードを叩いてみる。
症状:乳房のしこりや皮膚の発赤、痛みから始まり、熱感を伴い、さらに全身の症状、発熱、悪寒、関節痛、頭痛、腋のリンパ節の腫れ等がみられるようになる。
原因:授乳の間隔が空きすぎたり、母乳が作られる量より赤ちゃんが吸い取る量が少ない状態が続くと、乳房の一部がしこり状に固くなり、発症する。
なるほど。なるほど。
確かに症状はバッチリ当てはまってる。そして外出もしてないから風邪菌の経路としては考えにくい。
というか何。少し母乳を出していないだけで、こんな仕打ちになるのか、めっちゃ辛そうなんですけど。
母乳もそんなに長い時間を空けていたわけでも無いのに。というか母乳出し続けないと熱出て頭痛くなって身体痛くなるって女性の身体、どういう仕組み。
全然フェアじゃない。
育児するのに、性別なんて関係ないと意気込んで、自身も同じくらい出来ている気になっていたけど、リスクが違う、人体の仕組みとして突きつけられているものが違う。
身体への負担が違う。
気を遣わないといけない、アンテナを張り巡らせないといけない範囲が違う。心配になると同時にショックも受ける。この先どれだけ同じ熱量で育児に向き合っても、男性である以上、肩を並べることは出来ないんじゃないか。
思えば育児において出産することも母乳をあげることも男性には出来ない。
それ以外のことは出来るといっても生後間もない娘の生活は母乳を飲む時間と睡眠の時間が生活の8割。
残り2割の時間を父親がずっと一緒に過ごしたとしても母親と触れ合っている時間には並ぶことは出来ない。
頭の中に、ある光景が蘇る。
街中で見知らぬお父さんが泣きじゃくる娘を抱えながら、言葉を浴びせられている「ママがいい、ママはどこに行ったの?」
その時に自分の娘には「パパがいい、パパはどこに行ったの?」そう言わせたい、そう娘が言いたくなるような父親になろうと胸に抱いた。
そのためにショックを受けている場合じゃない。
パートナーがしんどくても食べられそうなご飯を作りながら考える。
母乳は出ないけど、せめて触れ合っている時間を増やしたい。
起きている間の2割の時間は極力一緒にいよう。それは出来る。
足りない、おむつも基本は自分が替える。でも足りないか、お風呂も一緒に入れてあげるんだ。まだ足りない。
そんなこんなでいきついた、毎日の朝寝とお昼寝の時間。今日も今日とて抱っこ紐をセットして娘に呼びかける。
「さ、パパの胸でたくさん寝てね。」
毎日のルーティンで決めている4時間の日中の睡眠時間。
娘は毎日、胸の中で眠ってくれている。
ママみたいな母乳は出してあげられないけど、ママより少し硬くて寝心地も良くないかもだけど、気持ち良く寝られるようにあなたの好きなリズムで揺らしてあげるからね。
安心できるようにトントンも欠かさずにするよ。
育児において"男性にしか出来ないこと"は無いけれど、"男性だからできること"もたくさんあるのかなとも思う。
パートナーに笑いかける笑顔と同じ笑顔を娘が見せてくれる。これからも差がつかないように。パパがいいって言ってもらえるように。"男性だからできること"をしていくよ。育児をするのに、性別なんて関係ない
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