MATO PARENTS JOURNAL
- KAWAII
- 41
- OMG
- 25
- YEAHHH
- 34
BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
see more >
子育てをはじめてから「こんな未来があるのかな」と想像し、楽しみにしていたことがいくつかあったように思います。
例えばまだゴロンと寝ているだけの時期は
「ああ、この子と手を繋いで歩く日が来るのかなあ」と思いましたし
まだ話せなかった頃は
「この子と面と向かって言葉を交わすってどんな感じかなあ」と。
離乳食を食べはじめた頃は
「一緒に外食して『美味しいねえ』って言い合ったらどんな気持ちになるんだろう」
なんて思っていました。
それはいつでも少し先の未来のことで、自分が想像できる範疇の未来でした。
ようやくつかまり立ちできるようになった頃の長男。懐かしいですね。
こちらは同じくらいの時期の次男。兄弟なのに髪の毛の量が全然違います・・・笑
先日、長男と初めて二人でライブに行くという機会に恵まれました。
「親子席」なるチケット枠があるライブで、運良く当選し、二人で行けることになったのです。
息子は楽しめるだろうか、飽きてしまわないだろうか、どんな感じかなあ・・・と多少の不安も抱きながら会場に向かいます。
久々にママと二人でお出かけ、というだけでかなり喜んでくれました
そして、はじまったライブ。
最初は弾き語りの曲から始まったのですが、素晴らしい演奏と美しい歌声に釘付けでした。
ものすごく格好良いステージの幕開けです。
そして1曲目が終わった時に、息子が私の耳元で「かっこいいね・・・」と呟いたのです。
あ、今私たち同じものを観て、同じ気持ちを抱いたんだな
と感じました。
もちろん産まれてからここまでの生活でも同じものを見て、同じものを耳にして、過ごしてきたと思います。
ただ、息子とここまで同じ気持ちでひとつのものを観たことはなかったかもしれない。
今、私たちは同じ気持ちで同じものを見つめている・・・
初めての体験でした。
そしてはじまった2曲目が、私が一番聴きたかった一番好きな曲で
思わず涙ぐみました。
曲に感動したのはもちろんのこと、息子と同じ気持ちで、今音楽を楽しんでいるんだということに感動したのです。
撮影OKの曲があり撮影しました。2枚目はノリノリで、ブレてて臨場感120%なんですが、いい思い出です。
こんな未来は、私が想像できていなかった未来でした。
一緒に歩く、言葉を交わす、一緒のものを食べる。
そういったことはなんとなく「未来の私と息子」像として持っていた。
でも、こうやって同じものを観て、同じく感動できる気持ちを持てるなんていう幸せが待っていたことまでは、
私の拙い想像力では想像できていませんでした。
一緒に感動できるものがある
ああ、なんて幸せなことなんでしょう。
こうやって、あまりにも普通すぎる私の日常の子育てから、皆さんに何をお伝えできるのだろうと思う時もあるのですが、
これからこの時期を迎える方に、
今ある目の前の子育てが続く先に、こんな幸せが待っているということを伝えられたなら。
子育てには想像の範疇を超えた幸せの瞬間があるから。
それを綴ることが、きっと私が書く意味だろうと感じています。
今年も、子育てにおける幸せな瞬間を大切に。
少しずつでも、みなさんにお届けできたらなと思っています。
柿沼 絢乃
see more >
柿沼 絢乃
see more >
柿沼 絢乃
see more >
柿沼 絢乃
see more >