MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
季節は大好きな秋に向かっているというのに、ここ最近なんとなく精神的に少し荒ぶっている自分がいました。
ホルモンバランス的な波や、度々やってきた低気圧の日など、抗えない不調の理由も色々あったかなと思うのですが、
私を荒ぶらせた大きな理由の一つが3歳次男のイヤイヤ激化です。
忍者になっている次男、3歳。めちゃくちゃ可愛い。そしてめちゃくちゃ厄介。苦笑
「魔の3歳児」そういう時期だと頭では理解しているのですが、
私の頭以外のところ(心でしょうか?笑)はどうしたってイヤイヤ攻撃をもろに受け、どんどん弱って荒んでいきます。
もともと私はずっと「フラットな人でありたい」と思っているところがありました。
それはいろんな意味でそうで、
外向きな意味で言うと「誰に対してもフラットな姿勢で対峙したい」と思っており、
内向きな意味で言えば、機嫌の波に左右されない「いつもフラットな性格でいたい」というのもあります。
なので、何かに怒った時
相手に対して“フラットな姿勢”とは言い難い「自分の感情をぶつける態度」や「声を荒げる対応」は
決してしたくないと思い続けてきましたし、事実したことはあまりなかったように記憶しています。
ですが、子供を持ってからはそれがなかなか難しく、正直子供に対して声を荒げて怒ることもしばしば。。。
子育てを始めてから初めて「怒鳴る自分」に出会い、私ってこんな人だったっけ?ああ、これは私が目指してる私だったっけ?と思って落ち込むことが多々ありました。
息子二人に囲まれて、嬉しそうな私。本当はいつも穏やかな母でいたいんですけどね・・・
そこにきての次男のイヤイヤ。
怒りたくないのに怒ってしまう、そんな言い方しなくてもいいのにと思っているのに言ってしまう、
フラットでいたいのに全然そうじゃない、波打つ自分自身。
最近の私はそういった自分にすっかり自信を失っていました。
そんな矢先、この冬子供を産んだ友人から、生後半年くらいの赤ちゃんについて質問をもらうことがあり、
どうだったっけな?と過去の写真を遡って見る機会がありました。
たかだか数年前のことですが、
気持ち的にはすっかり「大昔」のことになってしまい、ここ最近目にしてすらいなかった赤ちゃんの頃の息子たちの写真。
スマホの画面を前へ前へとスライドさせていくと、そこには小さく幼かった頃の息子が笑ったり泣いたり眠ったりしている姿が画面いっぱいに溢れました。
ああ、かわいいなあ。こんなに小さかったんだなあ。
という、まず愛しい思いでいっぱいになり、
そこからこんなに小さな息子たちがここまで成長したんだなあという感慨深い気持ちへ。
そして、そんな息子たちとのかけがえのない時間は今だけなのに、最近の私は何やってるんだろうなあという気持ちがだんだん入り混じり、
最後はひとりめそめそと涙が出そうになってしまいました。
そして、そういえば以前も同じように荒ぶる気持ちが抑えられなくなった時に
ふと息子達が赤ちゃんの頃に手にしていたおもちゃを見つけ、懐かしむと同時に、
もうこの頃には戻れないんだ!こんな風にイライラしてる場合じゃない!
と気持ちがおさまったことを思い出しました。
そうだ、また同じようなことしてるじゃん・・・
成長のない自分に苦笑してしまいましたが、
息子の昔の写真はカッカと熱いところにいた私を瞬時に冷静なところへと舞い戻してくれたような気がしました。
子供が産まれるまでは「フラットな人でいたい」と思っていましたが、子供が産まれてからの今の私にはそれが難しいことを知りました。
だから「フラットな人でいたい」は変更しようと思います。
今後は
「フラットに戻せる術を知る人でいたい」
が、私の目標です。
今の私には息子たちという、最高な幸せと、とんでもない怒り(笑)を与えてくれる二人がいる。
息子たちと過ごす毎日で感情の上下を無くし、平坦に保つことはきっとできません。
だけど、行き過ぎなくらいイライラしそうになった時、
それをまたフラットに戻せる術を知っているのであれば、感情の一時的なアップダウンは許そうじゃない。
そう思ったのです。
イライラしない、それは無理。じゃあイライラした時に感情的な怒り方をしなくてすむ方法を自分の中で持っておこうよ。
ということです。
例えば過去の息子に思いを馳せたり、ここまでの成長を想ったりすることで、
怒りを鎮め、ただ感情をぶつけるような“息子たちの為にならない”怒り方をしないでいられるなら、
それは今後もやるしかないな。
そんな風に思います。
ということで
次回、またイライラして荒ぶる気持ちが生まれそうになったら
「ちょっと待って、ママは過去の君たちに会ってくる」と
一旦その場を離れ、スマホで過去の写真でも見返してみようかなと思います。
子供騙しみたいな方法と笑いたくもなりますが、
それが私が一番私らしくフラットでいられる一番良い術なのであれば、なりふり構わず実行あるのみ!です。
その時は、きっと過去の息子達が画面の中から私を応援してくれるに違いない。そう信じています。
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃