MATO PARENTS JOURNAL
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BEIGE
発達ゆっくりな息子と「お友達」を考えた
Rui
私は息子とのお出かけに必ず持って行くものがあります。
それは「療育手帳」というものです。
療育手帳は「この子には知的な障がいがあります」という証明になるものです。
障がいがある人は必ず手帳を取得しないといけないというわけではありません。
小さい子どもの場合、親の意思で取得するかしないか決めることができます。
私が息子の手帳を取得したのには2つの理由があります。
一番の理由は、手帳があることで、息子に初めて会う人に息子の障がいについて瞬時に、正確に伝えることができるからです。
例えば歯医者さんに行く時。
息子は見た目では障がいがあることはほとんど分かりません。
そこで受付で手帳を見せることで治療の時に先生に気をつけて欲しいことを聞いてくださったりします。
二番目の理由は、息子とお出かけしたいという気持ちを後押しするためです。
SNSやTVを観ていると「ここに子どもを連れて行ったら喜ぶだろうな」と思うことがよくありますよね。
障がいのある息子を連れて外出するのは私にとってとてもハードルが高いことです。
急に泣き出して大暴れするかもしれない。
目的地に辿り着いたとしてもパニックで中に入ることができずにそのまま帰宅しなくてはいけないかもしれない。
ここに挙げきれないほど心配な要素が山ほどあります。
しかしこの手帳があると、施設によっては入場料が無料や割引になったりします。
公共交通機関も無料や割引になります。
もし目的地まで行って建物の中に入れなかったとしても、もしくは入場したけど帰ることになってもこのようなサービスがあると「ダメ元でチャレンジしてみようかな」という気持ちになります。
私みたいなペアレンツや、息子のような子どもの「やってみよう」を後押ししてくれる、優しい制度だなと感じています。
もちろん、実際にあまり楽しめなかったお出かけも今まで沢山ありました。
しかしそのひとつひとつが息子にとっては学びの体験です。
これからも大変なことには変わりありませんが、福祉サービスをありがたく利用しながら
大人も息子も楽しく過ごせるようにしていきたいと思います。
3歳になって初めてカートに乗れるようになりました。もうすぐに乗れなくなっちゃうね。でもこういう小さな成長が嬉しい日々です。