PARENTS JOURNAL

ワタシらしく、アナタらしく

Kia ora!

ニュージーランドからこんにちは。

 

前回のジャーナルでは、

私が今住んでいるNZの紹介をしながら、

ひょんなきっかけで

ニュージランドの大学に進学し、

Women Studiesを学ぶことを決めた話でした。

 

30代で2度目の大学進学には、

英語のプレッシャーに加えて、年齢も日本人ということにも大きな不安。

でも、そんな心配をよそに

キャンパスは国籍も年齢も職業もバラバラな多種多様な人たちの集まりでした。

 

子育てが終わってひと段落の人、

キャリアアップを目指す人。

 

最年長と思われる補聴器をつけた男性は、

常に最前列で講義を受けている。

 

『学ぶことに年齢は関係ない』

 

周りの目を気にしただけの余分な不安事が抜けていきました。

 

 

 

 

Women Studies を学ぶことは、

一言で言えば、

“ジェンダーバイアス”に気付くことからの始まり。

 

ジェンダーバイアスとは、

『男性は外で仕事  女性は家事と育児』

など、男女の役割に関する固定的な概念を持つこと。

 

こうしたバイアスは

私たちの社会のあらゆるシーンに隠れている。

 

男の子は青で女の子はピンク。

フライトアテンダント、看護婦、保育士など、

性別によって分けられがちな職業。

イクメン、女子力など言葉のバイアス。

 

“マザーズバッグ”もそうですよね。

 

男性とは女性とは、こうあるべき。

 

自分の中で当たり前と思っていたことは、

文化的、商業的な背景の中で作られていること。

 

自分が好んで選択していたつもりでも、

実のところは、社会的に作られた固定観念に影響されていたりする。

 

そういうことを知るのが楽しくて仕方なかった。

 

更にNZで子育てに積極的に参加している男性が

とても楽しそうに感じたのも学びへの励みとなった。

 

      NZの公園は平日でもパパ率が高い!

 

 

NZの男性にとって育休を取得することは

当たり前の権利で、国も社会もそれを前提にし、

サポートをしている。

その体制があるから育児参加が可能になる。

 

“そうか。女性が今よりもっと解放されることは、

男性の解放にも繋がるんだ”。

 

ジェンダー平等を求めることによって

他国と比較しても格段に労働時間が長い

日本の男性の在り方を否定したいわけではなかったから、

この先の未来の希望になった。

 

こうして私は学問を通じ、

そしてNZ社会での生活の中で自分の中にあった

“こうあるべき”という括りを外し、

段々と女性として生きることが楽に、楽しめる様になってきた。

 

 

そして娘の誕生。

 

 

女性として生まれたことに 最大の感謝をした瞬間。

 

現在の私は育休休暇を取得し、娘の育児に専念中。

NZではコロナ禍で

これまでの2年は国境を閉鎖していたので

娘と日本の家族との対面はまだ叶っていない。

 

でも、“遠くの親戚より近くの… ”

という諺通り、

常に私たちと娘の周りには

人種も違って、

文化も違う、

シングルマザーに

シングルファザー、

子供を持たないカップル、

同性カップルと

家族のカタチも様々な多くの人たちが寄り添い続けてくれている。

 

 

妊娠当時は、遠く家族と離れての

出産、育児に不安が無かったといえば嘘になる。

でも、夫婦共々にこの環境だからこそ、

“こうあるべき”

ということにあまりとらわれることなく、

自由に子育てができているのも事実。

 

無意識のうちに選んだ

“こうあるべき”ではなく、

私たちが選んだ、

“こうありたい”。

 

もちろん、

育児の先輩方から言わせれば、

まだまだ始まったばかりで、大変なのはこれから。

 

小さな命をこの手にあずかり、

毎日、アタフタな等身大の私たちの悩みや葛藤、

そして

そんなプレッシャーを少しばかり楽にしてくれる経験などを

ここでシェアしながら、

もっともっとこの時間が楽しく、愛しく感じられるように。

 

そんな思いを込めて自分らしく綴っていきますので、

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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