PARENTS JOURNAL

小さな子ども連れに優しいイギリス

先日、4か月になったばかりの息子を連れてイタリアンレストランを訪ねた際に、隣のテーブルにいた赤ちゃんが小さくて愛らしくて、「何歳?」と尋ねたところ、「6週です」と答えが返ってきました。

このように、イギリスで生活していると、新生児も、まだ首が座っていない赤ちゃんも、よくお出かけしている様子を目にします。

連れている赤ちゃんの月齢が低いかどうか、すぐに見極められるアイテムとして、いわゆる「持ち運び可能な簡易ベッド」のような「ベビーコット」と呼ばれている商品が普及しています。

ベビーコットの写真

日本でも支持されているドイツメーカーのものですが、このコットは未発売です。コットは新生児~6か月向けの商品で、小さな赤ちゃんのお出かけにどちらかというと慎重派の日本ではあまり需要がないからだと思われます。

月齢の低い赤ちゃんと一緒に出かける時には、このコットがあると非常に安心で、使い勝手がよくて、これなしでの生活は考えられないほどです!

ベビーコット最高!なところ

①中に小さな0歳児がいるとわかるため、街行く人から話しかけ、交流が生まれる😄

通常のベビーカーでなくコットを押している=月齢の低い赤ちゃんを連れている、というのが共通認識として存在するので、街中ですれ違う人からよく話しかけられます。「おめでとう!」「見せて!」「かわいい!」と言ってもらえたり、「何歳?」と聞かれたり。

私自身も、コットを押している人を見かけると、同じくらいの月齢の赤ちゃんがいるのだなと親近感を覚えて嬉しくなりますし、「Congratulations!」とすすんで声をかけるようにしています。

②カバー力が高いので安心

コットの中では赤ちゃんは完全に横になります。寝返りが打てないうちは仰向けで寝ている状態になるため、余計に、騒音や強風、たばこの煙(イギリスは室内に喫煙室がないので路上喫煙が多いです)などから守ってあげなきゃと気になりますが、しっかり屋根で覆えるようになっておりカバー力が高いので、よっぽど通常のベビーカーよりも外敵から守られている安心感があります。

③旅先でもベビーベッド要らず

わが家では、生後2か月を過ぎた頃から、週末に泊まりでロンドン近郊へショートトリップを始めました。ホテルではベビーベッドを借りられるところが多くありますが、このコットは一晩寝かせても大丈夫な仕様(マットはしっかりとした厚みがあり硬く、快適な寝心地を追求して作られているそう)なので、これに寝かせています。むしろ日ごろから慣れ親しんでいるコットの方がよく眠れるのではないかと思います😌

ロンドン近郊の写真 パリの写真

先日、4か月の息子を連れて、パリへ行ってきました。その際もコットは大活躍でした!

イギリスで生活していると、 小さな赤ちゃん連れでも外出を楽しめる環境が広がっている と感じますが、このコットがそれを可能にしている、と言っても過言ではないと思います。

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イギリスでは、 赤ちゃんも大人と同じように社会に存在する一人の人間として認められている ように感じます!

どのレストランも美術館も、赤ちゃん連れだからと入場できない施設はほとんどなく、中で赤ちゃんの泣き声がしても誰も気にも留めず、当たり前に共存しています。

でもそれは、赤ちゃんに全くの無関心というわけではありません。むしろ、先ほど述べたように、赤ちゃんを見かけると積極的に話しかけるような文化もありますから、本当に子育てに優しい環境だと日々実感しています。

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