MATO JOURNAL

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BLUE
設備より「心」のバリアフリーが進んでいるロンドンの子育て事情
Yuki Hashimoto
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イギリス・ロンドンで妊婦生活を送り、現在生後3か月の息子を育てていて、感じる/感じたこと。
・妊婦さんも生き生きと活動的に過ごしている!
・妊娠中も、育児がスタートしてからも、夫婦で多くの時間・経験を共有している!
・結果、お互いを思いやれる仲良しの夫婦が多い!
・社会全体が小さな赤ちゃん連れに寛容!子連れ・子育てへの理解が深い!
これらを実感したエピソードを記します。
妊婦とお腹の中の子供の安全・無事を第一に考え、妊婦の外出に対して保守的な見方・考え方をする日本と異なり、
イギリスでは、それまでと変わらない生活を送り、外出を楽しむアクティブな妊婦の姿が散見されます。
(※妊婦の健康状況、検診の結果、医師の判断等によると思います)
私は健康上の問題を抱えていなかったこともあり、積極的に外出して明るく楽しく過ごすよう、検診のたびに助産師(Midwifeと呼ばれます)から推奨されていました。
街に出て周りを見渡すと、お腹の大きな妊婦さんの姿が目立ち、日本ではなかなか見ない光景に感じました。
なお、日本でよく言われる「生後1か月検診が母子の外出許可の目安」という考え方も、イギリスにはありません。
そもそもイギリスでは出産当日に退院するケースが大半ですし、街中では小さな赤ちゃん連れを頻繁に見かけます。
そういったファミリーに対して「Congratulations!!!」と声をかけるような素敵な交流もよく見られます。
・妊娠中も、育児がスタートしてからも、夫婦で多くの時間・経験を共有している!
月1回妊婦検診を受けていましたが、待合室では、夫婦揃って来院している姿が目立ちました。
おそらく「妻の妊婦検診に同行する」が仕事を休む理由として正当に認められているのかな、と思いました。
また、実家のサポートを求めて里帰りを行う習わしのある日本と異なり、イギリスでは、夫婦で暮らす家に帰宅するのが一般的です。
あくまで夫婦二人の子供であり、一時的であっても父である夫が子育てを離れることをよしとしない考え方です。
これを可能にするものとして、イギリスでは男性のための育休制度(Paternity Leave)が充実しており、取得率も高いと聞きます。
実際に私の夫もPaternity Leaveを2週間取得し、出生後すぐの新生児育児に夫婦で足並みを揃えて取り組むことができました。
・結果、お互いを思いやれる仲良しの夫婦が多い!
夫が出産報告を職場の同僚(特に日本人でない同僚)にした際に、「おめでとう!」と言った後で二言目に必ず「奥様は大丈夫?」と聞かれたそうです。
夫が嬉しそうにその話を私にしてくれました。
妊娠中も出生後も妻の大変な姿をよく見て、出産・育児の大変さよく理解しているからこそ、自然と出てくる言葉ではないかと思います。
・社会全体が小さな赤ちゃん連れに寛容!子連れ・子育てへの理解が深い!
小さな赤ちゃん連れでも外出を楽しみやすい環境が広がっていると感じます。
赤ちゃん連れだからと肩身が狭い思いをしたことはありません。
レストランにも、美術館にも、(十分な対策&周囲への配慮をしながらですが)トラブルなく楽しくお出かけできています。
もし赤ちゃんが泣き出してしまっても、周りからジロジロ見られるようなこともありません。
むしろ小さな赤ちゃんを見かけると「おめでとう!」「何か月?」と話しかけ、祝福するような雰囲気があり、
私自身、道行く人から声をかけられてあたたかな気持ちをもらった経験が何度もあります。
赤ちゃん連れだと気を遣う/嫌な思いをするから、外出を諦める/行き先が限定されるという話をよく聞きますが、
赤ちゃん連れでも大人がしたい外出を諦めなくて良いような雰囲気が広がっていると感じます☺️
イギリスのカルチャーのおかげもあって、妊娠期間も笑顔多く生き生きと過ごせましたし、子育てに励む今も週末はお出かけを楽しみリフレッシュしながら明るく過ごせていると思います。
よく「海外は子育てしやすい」と言いますが(この場合主に欧米を指しているが)、まさにそれを実感する日々を送っています。