PARENTS JOURNAL

バス停までの短くて長い道のり。

息子は現在、療育園に通っています。園まではスクールバスで登園します。

(療育園については 「子育て超丁寧バージョン」 のジャーナルを、息子の障害については Instagram の投稿をご参照ください。)

バス停は大人の足だと自宅からほんの3分ほどの場所にあります。

しかし息子にとってこのバス停まで自分の足で歩いていくことは、とても大きなチャレンジでした。

知的障がいを伴う自閉症の息子はもうすぐ4歳になりますが言葉が話せません。

こちらが話していることも簡単な単語しかわかりません。

そんな息子に、「バスに乗って療育園に行く」という事を伝えるために2つの工夫をしました。

まずは春休みの間にバス停とバスの写真を撮って、リビングに貼りました。

そうすることで息子にとってバス停とバスが初めて見るものではない、馴染みのあるものになりました。

そして実際にバス停に行って「ここにこのバスが来るよ。」とバスの写真を見せました。

一般的に自閉スペクトラム症の人は見通しを持つことが不得意と言われています。

この方法によって、「このバス停に、このバスが来る」という見通しを持たせることができました。

バス停で待つ写真

雨の日もじっとバスの来る方向を見つめて待っています。

次にどのタイミングでバスが来て、登園するのかを伝える方法を考えました。

療育園は週3回のみ。今日はバスに乗る日なのか乗らない日なのかを息子に伝えなければいけません。

そこで私は、登園する前の晩に、リビングの息子の視界に入る場所に園へ持って行くリュックを置くことにしました。

「リュックがあるということは明日の朝、あのバス停に行くんだ」ということを理解してくれるようになりました。

今ではリュックを見るとバスの写真を指さすようになりました。

療育園用のリュックの写真

息子の療育園用のリュック。右に付いているのは「子ども用ハーネス」です。

最初の1週間は初めての見通しのつきにくい状況にパニックを起こし号泣しながらバス停に向かっていましたが、徐々に私の示す写真やリュックのヒントが行動と結びつき、合図として理解できるようになりました。

2ヶ月経った現在はニコニコの笑顔でバス停まで向かっています。

通園の日の写真

写真を撮る余裕ができたペアルック通園の日。

4月、5月はどのお子さんにとっても初めてのことが重なる大変な時期だったのではないかと思います。

ママさん、パパさん、ペアレンツのみなさま、お疲れ様です。

また夏休みまでの期間、頑張っていきましょう!!

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