PARENTS JOURNAL

「心」のバリアフリーか、「設備」のバリアフリーか

ロンドンで生活していると、特に地下鉄の駅で、
子供ごとベビーカーを持ち上げざるを得ない場面に何度も遭遇します。

とても危険、というか女性一人だと長い階段はまず無理で、周りの人にいつも助けていただきます。

ロンドンの地下鉄の看板

ロンドンほどの大都市でも、空港への直通列車が走る駅や何路線も乗り入れている駅など、ごく限られた駅にしかエレベータがありません。

連日たくさんの子どもが訪れる、ロンドン自然史博物館(Natural Hirstory Museum)の最寄り駅にもないのはびっくりで、
大混雑の駅の階段を、親が必死にベビーカーを持ち上げて上る姿を、幾度となく目にしました。
(見てる方もヒヤヒヤします。。)

東京だと、エレベーターがない駅はほぼなくて、大半の駅に整備されていますよね。

それでも 東京よりロンドンの方が子育てしやすいと感じるのは、「設備」のバリアフリーより「心」のバリアフリーが重要だから?

ロンドンの駅でベビーカーを持ち上げようと奮闘していると、力が強い男性だけでなく、若い女性も、荷物をたくさん持っている人でさえも、
「一緒に持ちましょうか?」と声をかけてくださいます。

とてもありがたく、温かい気持ちになります。

また、どのレストランも美術館も、赤ちゃん連れだからと入場できない場所はほとんどありません。
たとえ赤ちゃんが泣き出してしまっても、皆さん気にも留めず、嫌な顔をする人もほとんどいません。

 

設備は追い付いていないけど心のバリアフリーは進んでいるロンドンと、その反対を行く東京。

ロンドンの姿に、東京の課題を感じ、考えさせられます。

ロンドン・リッチモンド ロンドン・リッチモンド

家族で度々訪れているロンドン・リッチモンド
特にテムズ川沿いは長閑な雰囲気で、ベンチで川を眺めながらゆっくりするのがお気に入りです

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