MATO PARENTS JOURNAL
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RAINBOW
親になっていく。いつまでもずっと、現在進行形。
Petsy & Jille
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8月6日。
世界にとって
日本にとって
広島にとって
そして私にとっても、とても大切な日。
8月6日の8時15分、77年前の広島の朝に原子爆弾が投下された日。私は毎年黙祷をする。この習慣はいつからだろう?
小学生の時は、8月6日は毎年夏休み中の登校日で、みんなで折り鶴を折って平和を祈った。
大学生になって、前期試験の試験勉強中、どんなに徹夜をしていて眠くても、アラームをかけてこの時間には起きて黙祷をした。
広島で生まれ育ち、祖母が被爆者である被爆3世の私にとって、黙祷は欠かせないもの。
そして、この黙祷をきっかけに、毎年平和について考える。
三つ子の魂百まで、とはよく言ったもので、私の中のこの習慣は、きっと絶えることなく続いていくのだろう(広島県の平和学習は、私には効果覿面だったようだ。)。
祖母は、孫である私たちに、被爆体験を伝えてくれた。
8月6日の朝、まだ女学生だった祖母が通学中、空から物凄い光と音がしたこと。
訳もわからず、無我夢中で、みんなで近くの山に走って逃げたこと。
気付いたら頬にはガラスの破片が突き刺さっていたこと。
祖母の口から語られる話はとても強烈で、忘れることができない。
母によると、祖母は母には被爆体験を話すことはなかったそう。
辛い記憶であるため、話したがらない被爆者はとても多い。母に話すにはまだ時が早すぎたのかもしれない。
しかし、祖母は私たち孫には話してくれた。理由は聞かなかったけれど、きっと、伝えたいと思ってくれていたのだと思う。
今年も8月6日が近付き、大好きな祖母のことを思い出す。
そして、傍で必死におもちゃを舐めているBABYを見つめて、どうやって祖母から伝えてもらったことを伝えたらよいのか考える。
大切な経験を伝えてくれた祖母はもういない。今度は私が、伝える番になったのだ。
もっと解像度を上げて話を聞いておけば良かったな、と後悔する時もある。だけど、祖母が祖母らしい言葉で伝えたくれたお話は私にとって宝物で、それをそっくりそのままBABYに伝えてあげたい。
原爆について描いた絵本や映像は数多あれど、まだまだBABYには刺激が強いかな…
色々考えた結果、絵本が大好きなBABYに、今年はこれを読んであげることにした。
谷川俊太郎さんの「へいわとせんそう」。
読み聞かせるとBABYはじっと絵を見つめ、ときどき絵に手を伸ばし、最後までしっかり聞いてくれた。
読みながら私が泣いてしまった。
BABYにはなにか、伝わっただろうか。
毎年8月6日は平和について考える日だったけれど、今年からは平和について伝え、共に考える日になるんだな。
改めて、戦争について自分なりに学び直してみたい。夫と家族と友達と、みんなで話してみたい。
BABYが産まれると、こんな変化もあるし、私の大切な役目がまた一つ増えた。
わが家の平和学習は、ここからスタートする。
Jille
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