私は今、二人の息子を育てていますが、長男は5歳。

もう5歳だなんて、あっという間としか言いようがなく、子供と過ごす日々のスピード感に驚かされます。

子供の成長って階段をひとつひとつ登っていくような感じがするのですが、

登るたびに全然違う景色が見えて、子育てに関する悩みはいつまで経っても尽きないんだろうなと思う毎日です。

長男との関係性も、少し前までただ私が手を引き導くような感覚がありましたが、

5歳にもなると、少しずつ一人ずつの人間として一緒に歩んでいくような感覚も出てきました。

きっと小学生になったらますますそんなことを感じるシーンも出て来るのでしょう。

_{ベロの先っぽに口内炎ができてしまい、自分で確認している様子・・・笑}

そんな中、先日長男と些細な約束事をしたのですが、

数日後その約束を破ってしまうという出来事がありました。

以前であれば「私が導かねば！」という気持ちから

息子を怒っていたのではないかと思います。

でも今回、私は怒る気持ちより悲しい気持ちが沸き起こりました。

どこか冷静に「あ、悲しい。この感覚、まるで大人同士の約束を破られたときと一緒だな」と思っている自分がいました。

息子に「ママ怒ってるぞ」というところを見せなければならないな、と思って息子を呼んだのですが

教育せねば！みたいな気持ちから生まれた偽りの怒りモードを見せるより、

「ママとの約束を破られて、ママは悲しい」

ということを素直に伝える方が自然なのかもしれないと思いました。

息子にどこまで伝わったのか、正直わかりません。

でも、この時に自分の中ではっきりわかったことがあります。

私は息子を育てているけれど、

別に上下関係を築きたいわけではないし、

支配したいわけでもないし、制御したいわけでもない。

親として、伝えないといけないことや教えなければいけないことはあるにせよ

私は息子とどういう関係性を持ちたいのかと考えた時、

息子と対等な信頼関係を築きたい

これが一番なんだなと実感しました。

だから息子が約束を破った時

私はとても悲しくなったんだと思います。

私は息子のことを信じるし、

息子にも信じてほしい。

約束は信頼関係の証だから、そんな関係性のもとで約束を守ってほしい。

そう思う自分に気づきました。

正直、今までこんなことを考えたことってありませんでした。

長男が5歳になり、いよいよ対等にいろんなことを考えられる場面も出てきて、はじめて出会う感情でした。

子育ての階段をまた何段も登って、新たな景色が見えてきて

新たな悩みが（そしてきっと新たな喜びも）見えてきた・・・

そんな感じです。

息子は時に私が追いつけないスピードでどんどん成長していきます。

目に見えてわかる身体の成長だけでなく、気持ちの面もすごいスピードで成長しているから

これからぶつかることもあるだろうし、

親の言うことだけを聞いてくれるわけでもなくなるんだろうなとも思います。

だけど、私は息子とどういう関係性でいたいか。

何を一番大切にしたいか。

私は息子と信頼関係を築きたい。

悩んだら、いつもその初心にかえってどうしたらいいか考えよう。

そんなことを思った10月の初め。

秋が来て冬が来て、またあたたかな春が来る頃、いよいよ長男は小学生になります。

_{まだまだ甘えん坊。もうしばらくそうやって甘えてほしいですけどね。}

- 後日談

長男、先日約束を破ってしまった時と同じ場面に直面したのですが

しっかりと私との約束を守ってくれました。

私も息子と何かを約束するときは、しっかり守らなくてはと思います。