PARENTS JOURNAL

「新しいアイデンティティ」を恐れない

先日MATO by MARLMARLはじめてのチャリティーイベントに参加してきました!

このようなトークイベントに参加したことがあまりなく、

どんな感じなのかな…と緊張しながら向かいました。

が、始まってしまえばあっという間の1時間半。

とても有意義で贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

 

今回はイベントを通して感じたことをレポートさせて頂きます!

 

 

さて、今回参加させて頂いたイベント、

どんなイベントだったかといいますと…

 

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MATO by MARLMARL × the GIFT [re:think parent ]

「子育ての視野を広げる時間を」

 

MATO by MARLMARLは、社会全体が“ペアレンツ”となり、

皆で支え合いながら子どもを育てていける未来の実現を願っています。

今回、あらゆる困難な境遇の中でも未来へ向けて進む青少年の自立支援を行う

一般社団法人the GIFTとMATOがタッグを組みました。

 

未来へ繋がる子育てについて考え、子どもたちの新たな一歩を支える

チャリティーイベントを開催いたします。

この取り組みに共鳴してくれたゲストによるトークセッションを通じて

「子育てにまつわる社会問題」を知り、

多様な「子育て・ 家族のかたち」を考えるきっかけをギフトします。

 

社会全体で子育てができる未来への一歩を、ぜひ一緒に踏み出しましょう。

 

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当日はそんなテーマに沿って3名の登壇者の方のお話を伺いました。

 

 

日頃、個人的な育児日記やこのMATO JOURNALを書くにあたり、

自分が子育てをする中で思った事を拾い集めている感覚があります。

 

正解がない育児という海を泳ぎながら、

ビー玉みたいにキラキラした感情だったり、

あぶくのように儚い想いだったり、

ウニみたいにトゲトゲした気持ちだったり、

色んなものをすくい取って「こんなものがあった」と記録している感覚。

 

今回登壇者の方々それぞれの育児にまつわるお話を聞いて、

そんな海にポチャンと「気づきの石」を投げ入れてもらった感じがしました。

 

更には、自分たちが活動することで「育児の海に良い波を生み出そう」という

登壇者の方それぞれの強い意志を感じ、とても感銘を受けました。

みなさんのお話から、ただ泳ぐだけじゃなく自分から波を起こす強さを見せて頂いた気持ちです。

 

 

私もいつかは自分の育児だけでなく、誰かの育児に影響を与えられる何かができたらと思いましたし、

このMATO JOURNALを読んでもらうことで、

誰かしらの育児の海に「波」とまではいかなくても、

少しだけでも波紋のようなものを感じてもらえる瞬間があれば嬉しいなと思いました。

 

会場となったのはSTUDIO MARLMARL 芝公園店。

洗練された雰囲気でしたが、大きな窓から入る日差しが優しい空間でした。

 

 

 

イベントに参加した1時間半の中にたくさんの気づきがありましたが、

当日の雰囲気をお伝えするためにも、

その中からひとつ私が一番印象的だった言葉をご紹介したいなと思います。

 

 

 

二人目に登場した栄倉麻桍さんの言葉。

 

栄倉さんはシングルペアレントとしてお子さんを育てていらっしゃるとのこと。

「ひとり親」などと聞くと、どうしてもマイナスなイメージを持たれることも無くはないとのことなのですが

そんなイメージからは全くかけ離れた大変パワフルなお人柄がとても魅力的でした。

 

そんな栄倉さんがトークセッションのなかで発された一言がとても印象的だったんです。

 

 

「子供は私に新たなアイデンティティを与えてくれたかけがえのない存在」

 

 

この言葉、まさに私の子育ての視野を広げてくれた一言でした。

 

 

 

 

私も今まで「アイデンティティ」という言葉を使うことはあったのですが、

どちらかというと子供が生まれる前から持つ「私本来の性質」みたいな捉え方でいました。

 

子供が生まれたって私の本質は変わらないと思いたい。

子供の存在で私の「アイデンティティ」が変わることが怖い。

 

そんな気持ちでいたので、栄倉さんの「子供が新たなアイデンティティを与えてくれた」の一言は、

どこか意固地になっていた私の心をすっと溶かしてくれたように感じました。

 

そうか、子供を持ったことで

どこか自分の本質が変化してしまうのではないかと恐れていたけれど、

それは変化ではなく「新しいアイデンティティ」を得ることなんだ。

 

 

そう思うととても前向きな気持ちになれましたし、

子供が生まれる前の自分を失う必要はなく

「母親」という新しい自分を、新たに得たんだと思うことは

とても前向きで、とてもハッピーだなと感じました。

 

 

 

 

子供を持つ前と持った後、心も体もあまりにも大きな変化に対峙します。

実際以前と異なる自分に戸惑うこともたくさんありました。

でもそんな変化を、何かを失ったと捉えるのではなく

「新しいアイデンティティを得た」と捉えられたら。

そして、そんな変化と新しいアイデンティティの誕生を優しく包み込んでくれる社会になれば。

 

 

 

「子供は私に新たなアイデンティティを与えてくれたかけがえのない存在」

私にとって、今後お守りになりそうな言葉です。

 

 

 

会場となったSTUDIO MARLMARL 芝公園店は東京タワーに程近い場所にあります。

帰り道に見上げた公園越しの東京タワーを見て思い出しました。

実はこの公園、結婚記念の写真を撮った場所だったんです。

 

お恥ずかしながら10年前の写真...私たちは変わっても、東京タワーは変わりませんね。笑

 

 

 

あの頃の私と今の私、変わらないところも沢山あれど、

「新しいアイデンティティ」を沢山手にして、

色んな自分を得てここまでやってきたんだなと、今思います。

 

 

今度いつか、同じ場所で、息子たちと。

新しい私の姿を写真に収めるのもいいかもしれない。

なんとなく軽やかになった気持ちを胸に、地下鉄の駅へと向かいました。

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