JOURNAL

夏の旅行#2

季節はドイツも真冬ですが、夏の旅行の続きです。
スイス・コルソーで1泊したあとフランスへ向かい、車で2時間半の場所にあるリヨンで2泊しました。
フランス1日目はコルビュジェが設計した、「ロンシャンの礼拝堂」を見学。ロンシャンへはリヨンから車で3時間ほど。世界遺産に登録されている礼拝堂は、コルビュジェの晩年の代表作のひとつでもあります。私たちの夏の旅行の一番の目的です。
実際にロンシャンの丘に登ってみると、山並みに囲まれた自然の美しさと礼拝堂の存在感に圧倒されます。左右非対称な有機的な外観は、どの角度から見ても違う表情を見せてくれ、飽きないので何周もまわりをぐるぐる歩いてしまいます。

訪問者はそれぞれに、原っぱに座ったりねそべったり。この礼拝堂とそれを包みこむ自然を、体全体で感じていました。
うっとりしている間に1時間くらいはあっという間にすぎていくような不思議な場所です。

中は差し込む光が印象的な空間。大小の、色とりどりのステンドグラスがはめられていて、質素だけれど暖かみと神聖さに満ちていました。

この建物の魅力は歴史にもあります。
ロンシャンは、もともと古くから聖母マリア信仰の巡礼の地でありました。
中世には礼拝堂が建てられましたが、フランス革命の時には国に売られてしまい国有財産となります。その後、40世帯のロンシャンの住民が、自分たちにとって大切なものだからと、お金を出しあい政府から購入し、1799年に礼拝堂のオーナーとなりました。
そうして礼拝堂は、代々受け継がれながら守られてきましたが、落雷や戦争で崩壊してしまい、オーナー達は新たな再建をコルビュジェに依頼しました。
当初は依頼を断ったコルビュジェですが、実際にロンシャンの丘に登って素晴らしい自然環境とこの土地の歴史に感動し、再建プロジェクトを引き受けることに。
1955年に現在の礼拝堂が完成しました。 それほどまでに長い間大切にされてきた信仰を尊重しながらも、今から約70年も前に、このモダンな、それまでの宗教建築とは一線を画す礼拝堂を設計したコルビュジェの仕事には感動するしかありません。
なかなか簡単に行ける場所ではないので、この旅行で訪れることができて本当によかったです。

最終日はパリに次ぐ第2の都市リヨンの街歩き。都会でありながらも古い町並みが残っていて、ぷらぷら散歩するだけで楽しい場所です。

さすが美食の国フランスだけあって、グルメもしっかり堪能できました。
オーガニックのアイスクリームやEric Kayser Bäckereiのサンドイッチやキッシュ、ベトナムレストランでテイクアウトしたフォーやブンなどなど…どれもふらっと入ったお店なのに、大満足のお味でした。
ショッピングも楽しみ、お土産も手に入れて帰路につきました。
この旅行は当時9ヶ月の娘にとって、はじめてのもの。いろいろ不安もあったのですが、なんのトラブルもなく家に辿りつけて一安心しました。車だったので、荷物が制限なく持ち込めて、かつ移動が楽だったのが大きかったです。

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