MATO PARENTS JOURNAL

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GRAY
「自閉症=天才」というイメージに思うこと
Rui
『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』という曲は誰もが一度は耳にしたことがあるメロディーだと思う。
息子はこの曲が大好き。
Eテレの「おかあさんといっしょ」などの子ども番組に出てくる歌や童謡も大好きだが、どんな曲よりも一番好きなのが『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』。
音楽番組を観ていたら鉄琴を叩きたくなったらしい。
息子がこの曲に出会ったのは今のお家に引っ越してから。
毎週末、移動式のパン屋さんがやってくる。
このパン屋さんのトラックが『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』を流してやってくるのだ。
かなり大きな音なので最初は驚いていたものの、何週間か経つとこの曲が流れるのを毎週楽しみにするようになった。
パン屋が来るのを待っている息子。週末の朝はここから動きません。
ある日、音楽が好きな息子のために私の父と母がピアノを買ってくれた。
最初はどうやって遊べばいいか分からないようだったので、息子の好きそうな曲を弾いてあげた。 そしてたまたま頭に浮かんだ『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』を弾いたのだが、、、
これが始まりだった。
私がピアノで弾くのを聴いた息子は、
「え!!パン屋さん来なくてもこの曲聴けるの?!」といったような表情で私を見た。
それからというもの暇さえあればピアノの前に連れて行かれ、弾くように命じられる。
ピアノがない外出先では口笛で吹いて欲しいと伝えてくる。
言葉が話せない息子は、自分の口を「うーっ」ととんがらせて私の唇を「じーっ」と見てくる。
口笛でメロディーを吹いてあげるとそれはそれは満足そうに笑う。
息子の『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』 好きは息子のトイトレや日常生活における訓練でもとっても役に立っている。
8月の終わりからトレーニングパンツを履き始めた息子は定時排尿をしていたのだが、遊びの途中だとトイレに行きたがらない。
なにか物で釣ってしまうとご褒美がない時はやらなくなってしまうのでその方法は使えない。
でもこの『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』を口笛で吹いてあげるとニコニコでトイレをすることができる。
外出先でパニックが起きてどうしようもない時、この曲を歌うだけでピタッと泣き止む。
なんでそんなにこの曲が好きなのか、、、
なんて言ったら作曲者に大変失礼なのだが、とても不思議。
私にとっては本当に魔法の曲なのだ。
そしてそこまで好きな曲があるっていいなと思う。
音楽好きな息子のために父と母が今度は鉄琴を新しく買い変えてくれた。毎日熱心に自主練中。
皆さんにも聴くと心が落ち着く曲があるだろうか?
最近は私にとってもこの『Les Champs-Élysées〜オーシャンデリーゼ〜』が一番落ち着く曲になりつつある。