PARENTS JOURNAL

一歩を踏み出したい君と、踏み出したくない母と。

あっという間に、3月。

3月の景色

3月に、我が家のBABYは1歳になる。

生後5か月で立つことを覚え、早すぎる成長に戦々恐々としていたものの(これ以上暴れられたら大変!)、その後一向に歩き出す気配のなかったBABY。

一升餅を背負って歩く日が近いことを悟ったのか、急にふらふらよろよろと、歩く練習に余念がない。

一歩一歩足を踏み出しては、とてとてと歩き、しりもちをつく。

そしてまた立ち上がっては、一歩を踏み出す。

何度転んでも、それはそれは楽しそうに小さな挑戦を繰り返すBABY。

自分は歩くことができるんだ、と微塵も疑わず立ち向かっていくその姿がとっても眩しい。

公園

一方母は、その姿を眩しく美しく嬉しく思うと同時に、また1つBABYが大きくなってしまうことへの寂しさが、まったく隠せない。

「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て」

これは、大好きな俵万智さんの歌。

生まれてバンザイ

(俵万智さんの歌集「生まれてバンザイ」は、子育て中のすべてのペアレンツにおすすめです!いつも読みながら泣いている…この歌は収録されていませんが…。)

今のふらふらよろよろしたかわいい歩き方が見られるのもこれが最後なのかもしれないな。

BABYがしているクセのあるハイハイが見られるのはいつが最後になるんだろう。

大事な大事なことを思い出させてくれるこの歌を何度も心の中で詠みながら、戻らない時の中で、
気付かずに迎えてしまったたくさんの最後の瞬間に思いを馳せ、最後なんて訪れなければいい、と思う。

BABYがどんどん大きくなっていく未来への一歩を踏み出したくなくて、
今日も過去の写真フォルダを遡っては、過ぎてしまった愛しい時間に齧り付く、意気地のない母なのです。

手

ずっと赤ちゃんのままでいてくれていいのになあーーー。

でも、未来へどんどん歩を進めていく君のことが、とっても誇らしいよ。

いつも大切なことを教えてくれてありがとう。

何回しりもちついてもベソかいてもいいから、前に進まなきゃね。

でも、できるだけ、できるだけのんびりいこう!♡

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