PARENTS JOURNAL

君と出会うまでのお話。

ボンジュール!

妻のJilleです。

相変わらず、BABY中心のドタバタな毎日を送っています(あっという間に2か月になりました!)。

今回は、コロナ禍の出産について綴ってみたいと思います。

 

妊娠が発覚した直後から、痛みにすこぶる弱い私は、「産むなら無痛分娩一択!」と考えていました。

ご縁があって決めた病院は、計画無痛分娩を行っているのですが、夜中や休日に陣痛がきてしまうと、麻酔科の専門の先生が不在なので無痛にはできないというシステム。

「まあ、きっと計画通り産まれてきてくれるでしょ。」と楽観的に考えていました。

夫に立ち会ってもらう予定だったのですが、ちょうど緊急事態宣言下だったため、急遽立会いはできないことになりました。

もちろん、入院中の面会もNGのため、夫がBABYに会えるのは退院時です…寂しい~~。

無痛の予定だったのできっと余裕があるだろうと思い、バースプランとしては、産まれる瞬間にテレビ電話を繋いで、夫とその瞬間を共有したいと考えていました。

 

〇計画分娩日 前日

事前の診察で、出産予定日の前日に計画分娩することに決定。

入院した日は説明や診察などを受け、子宮口の開き具合も順調で、明日産まれるのね~とドキドキしながら就寝。

〇計画分娩日 当日

計画無痛分娩では、薬で人工的に陣痛を起こします。

早朝6時から諸々検査を受け、8時にいざ薬を投与!

ベッドから動けず、ごはんも食べられず、ひたすら横になって陣痛を待ちます。

この時間はとっても暇!特に痛みもないし、やることもないし、ぼんやりしながら本を読んだりネットサーフィンをして過ごします。

しかし、待てど暮らせど、15時になっても陣痛の気配はなく…

この後陣痛が来ても、麻酔ができない可能性が高くなってしまうので、明日に仕切り直しね~と言われ、薬の投与を中断されました。

 

17時、夜ご飯を食べていると、あれ…なんだかお腹が痛い…。

18時を過ぎると痛みはどんどん強くなり、動けないほどに。

明日の朝まで待てば無痛で産めるんだから、朝まで耐えよう!と思いながら早々に横になり、5分間隔で襲ってくる痛みに息をひそめながら耐える…耐える……耐える………

 

いや、耐えられん!!!

23時、声を出さずにはいられないほどの痛みになったため、ナースコールをすると「陣痛室」なるお部屋に移動することに。

どうやら子宮口が8センチほど開いていたようで、「朝までには産まれるよ!」「この時間なので無痛はできないよ!」と言われます。

自然分娩で産むことを想定していなかった私は軽くパニック。

でももう陣痛は始まっているし、止められません。

叫んでも痛みがなくなるわけでも麻酔を打ってもらえるわけでもなく、何にも改善することはないと頭ではわかっているのに、あまりの痛みに叫んでしまい、叫んだ後何もよくならないことに絶望しながら6時間ほど経過…。

早朝5時頃、お医者さんや看護師さん、助産師さんが何人も入れ替わり立ち代わり状況を確認しに来られ、なんだか嫌な予感。

「数時間前から状況が変わっていない。」「このままだと緊急帝王切開になる。」

と想定外の事実をお医者さんから告げられます。

どうやら赤ちゃんがまったくおりてきていないとのこと。

こんなに痛いのに、何時間も何も状況が変わっていないなんて…。

しかもここまで陣痛の痛みに耐えてきたのに、更に帝王切開まで…?恐れていたフルコース!!

でも、あまりの陣痛の痛みに、切ってもらった方が早く楽になれるよね…もう帝王切開でいいかも…と思い始めます。

そんな私を助産師さんは、「ここまで頑張ったんだから、自然分娩できるよう頑張りましょう!」と励まし続けてくれました。

「赤ちゃんの心音が全く下がっていないので、自然分娩できますよ!赤ちゃんも頑張ってるから!」「できることはなんでもしましょう!」

と、陣痛が進むようにたくさんアドバイスをくれます。

破水もしていなかったため、破水するよう上手ないきみ方を教えてもらい、

息をするのも辛いのに、立ってスクワットをするよう促され、泣きながらスクワット…。

 

何百回もいきみ続け、喉は枯れ、全身の筋肉がへろへろで汗だく、体力も気力も底をつきかけた午前8時頃、

「これで最後だから、頑張って!」

とみんなに励まされ、吸引分娩で無事に出産することができました。

結局、出産予定日ぴったりに、母の希望を無視してマイペースに産まれてきてくれたBABY。

産まれた瞬間は、疲労困憊・意識朦朧でほとんど記憶がなく、痛みから解放された安堵感と、産声が聞こえてきた安心感で放心状態。ただただ、無事元気に産まれてきてくれたことに感謝するとともに、小さくてかわいい命にじんわりと感動。

もちろん夫とテレビ電話なんてできるわけもありませんでした。

(夫にはこまめにLINEをしていましたが、連絡できないほどの痛みになってしまったため、「緊急帝王切開になるかも」というメッセージを最後に連絡を絶ってしまい、一晩中心配させてしまいました…ごめんね。)

 

振り返って思うのは、無痛分娩で出産したいなら、24時間無痛対応の病院で産むべきだったな…ということ。

どうやら、動物は天敵から身を守るため、襲われにくい夜の暗闇の中出産するようになっているという説もあるようで、実際に夜中から早朝に陣痛が来るケースが多いとのこと。

なので、24時間対応は、かなり重要なポイントだったなーと思います。

 

そして、コロナ禍の出産は、とにかく孤独。

立ち会いもお見舞いも来てもらえず、貴重な瞬間や産まれたての姿を夫に見てもらえないのは、やっぱりとっても寂しかったです。

ただ私の場合、立ち会ってもらえていたら、あんなに叫んだりいきんだり集中できなかったように思うので、ある意味、よかったかも。

 

入院中は赤ちゃんのお世話は助産師さんにお任せできるとのことで、ゆっくり身体を休めることができました。

一晩中起きていたし、全身の筋肉を酷使していたようで身体の至る所が痛いため、夕方までぐっすり睡眠…。

16時頃、ようやく少し回復し、新生児室で寝ているBABYを覗きに行きました。

新生児室では、産まれたばかりの赤ちゃんたちがみんなお揃いの服を着ておんなじタオルでくるまれてずらーっと並んでいて、かわいい…!

中でも自分のBABYは1番に目に飛び込んでくるんですね、不思議。

こんなかわいい子、私が産んだんだ……信じられない。まだまだ全然実感が湧いてきません。

小さくてふわふわですやすや眠っているBABY。

はじめまして。

これからずっと、一緒に過ごしていくんだね、よろしくね。

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