PARENTS JOURNAL

不妊治療のはなし

「子どもは授かり物だから」

そう言われたって、欲しいと思ったタイミングが適齢期を過ぎていたら、
授かるタイミングがいつまで経ってもこなかったら・・・

今回のコラムは個人的にも相談が多い不妊治療について書くことにします。

あまり大きな声で言うことではないのかもしれませんが、
私が不妊治療(体外受精)で娘を授かったことを公表した時に、
同じ悩みを抱えている方々からたくさんのメッセージをいただいて、
人に言いにくい、聞きにくいことだからこそ、伝えていく必要があると感じました。

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彼と出会って結婚を決めた理由。
その一つが「この人との子どもがいたらいいな」と思ったこと。

その時わたしは38歳。
私の母は1番下の弟を45歳で自然妊娠、出産しているので、可能性はある!と思って妊活を始めましたが…
やっぱりそう簡単にはできませんでした。

妊娠に関することを色々と調べると、38歳という年齢の1ヶ月がどれだけ大事なのかという現実に直面し
「これはのんびり妊活してる場合なんかじゃない!」
と妊活開始から4ヶ月で不妊治療専門の病院を受診しました。

先日Instagramのご質問で
「Q : 不妊治療の病院はどうやって選びましたか?」

というご質問があったのですが、私はそれまで不妊治療に関しての知識がゼロで…人工授精と体外受精の違いもわかりませんでした。
ピルを処方してもらったり、いつも何かとお世話になっていたかかりつけのレディースクリニックの先生に相談したところ、家からも通いやすい杉山産婦人科新宿院がいいんではないかと勧められ、先生が言うなら間違いないだろうと杉山産婦人科一択で受診しました。

通ってみて思ったことは、不妊治療は予測不可能な通い方をしなくてはならないので、家からなのか、職場からなのか、とにかく「通いやすい」というのが最重要ポイントじゃないかなと思います。

これは結果論ですが、お世話になった杉山産婦人科新宿院に通ったことで妊娠でき、その後私の友人3人に紹介しましたが、3人とも39歳〜41歳で無事に第一子を出産しました!

「Q : 不妊治療に期間は設けられましたか?」

不妊治療をいつまで続けるのか…
これって凄く難しい問題です。

私たちは絶対に子どもが欲しいと思っていたのと、年齢的にまだ30代だったので期限は決めずに始めましたが、周りの友達からは「リミットを決めた方がいいよ」とアドバイスされていました。

その理由は大きく2つあるのかなと思っていて…

ひとつは
【 金銭的なこと 】

不妊治療は今でこそ保険適用になりましたが、私たちの時は保険適用外。
助成金で後から少しは返ってくると分かっていても、毎回お会計はびっくりする金額でした。

不妊治療したことのある友達とよく話すのが、だんだん金銭感覚が麻痺してくるよねという話。

「お会計が2〜3万円だと今日安いな〜と思っちゃわない?」
「わかる!笑」
とみんな共感してくれます。

初回の採卵では(卵子を卵巣から採取すること)、受精卵が上手く成長せず一個も凍結できませんでした。

診察室で結果を聞いた時に、1番に出てきた言葉は
「あの…それって採卵費用は返ってこないんですか?」
でした。笑

だって採卵だけで40万円はかかっていたのに、お金も返ってもこないし結果も出ない。
誰のせいでもないのは分かっているけど彼に申し訳ない気持ちでいっぱいで頭は真っ白。
帰り道で我に返って、1人駅のトイレで泣きました。

今思い出しても、よく乗り越えたな〜私(涙)と当時の私を褒めてあげたくなります。

そう、理由の2つ目は
【 トントン拍子にいくわけじゃない自分のメンタルと身体への負担 】

不妊治療も人工受精や体外受精などいくつかの方法がありますが、私がトライしていた体外受精はホルモン剤を自己注射したり、飲んだりしなくてはならずその副作用で浮腫んだり、イライラしたり、心にも体にも結構な影響がありました。
それ以上に一喜一憂することも多いので、またあの辛い過程を一からできるかと言われたら絶対にNO!です。

そのくらい不妊治療をするというのは女性にとって負担が大きく、いくらパートナーが寄り添ってくれたとしても、ボロボロのメンタルとガタガタのホルモンバランスの前では「なんで私ばっかり!」とどうしたってなってしまうんです。(きっと私だけじゃないはず)

…と当時の辛かった感情を思い出し、不妊治療の嫌なところばかりを書きなぐりましたが。笑

不妊治療は卵の時から我が子の成長を見守ることができる、とても神秘的な経験であることには間違いありません。
大変な思いをしたことで、子どもを授かるということがどれだけの奇跡なのかより実感することができました。

そして何より、金銭的にも精神的にも辛いこのプロセスをパートナーと一緒に向き合い乗り越えることで、強靭な絆ができる気がします。

子どもを持つことが正解だなんて全く思いません。

でも、もし不妊治療に踏み出そうか迷っている方がいたら・・・
仲間はたくさんいると思うので、心配しなくて大丈夫です!

石川 明日香 | MATO by MARLMARL

私が運営している TIAM Kids fashion magazine 内でも、以前不妊治療に関する対談をさせていただいたり、ブログにもまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。

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