MATO PARENTS JOURNAL
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GREEN
我が家の場合の「みんなで子育て」
Ai Tasaka
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週末に家族でフランスのコルマールに行ってきました。コルマールは我が家から電車で1時間ほどの距離にある、ドイツとの国境にあるアルザス地方の小さな町。この地方はディズニー映画の「美女と野獣」やスタジオジブリの「ハウルの動く城」の町のモデルになったとのことで、中世から残っている古い町並みはかわいらしく、童話に出てくるような世界観を味わえました。
一通り町を散策した後は中心の広場にあるウンターリンデン美術館へ。この美術館はグリューネヴァルトによる西洋宗教芸術の傑作「イーゼンハイムの祭壇画」を展示してあり、フランスで最も訪問者の多い美術館の一つだそうです。また展示内容もさることながら、もともと大きな修道院であった美術館をさらに改装した建築はとてもおもしろいものでした。手がけたのはスイス人建築家ヘルツォーク&ド・ムーロン。日本では表参道のPRADAやmiumiuを手がけたことで知られています。
美術館内はベビーカーでの乗り入れが可能だったので、娘をベビーカーにのせたまま見学。最初はおとなしかったのですが、1歳半になる彼女は今歩きたい盛り。3分の1ほど観たあたりから、「オリ! オリ!(ベビーカーから降りたいよ! ) 」と自分の気持ちを教えてくれました。最初はなだめながら早歩きで見学しましたが、他の来館者の方のご迷惑になりそうだったので中庭で休憩。ベビーカーから降ろし自由に遊んでもらいました。
その日は最高気温0度の寒い日でしたが、夫と私は寒さに耐えながら娘にお付き合い。楽しそうな娘の姿に嬉しくなりつつも体が冷え切ってしまったので、併設のカフェでおやつタイムし、気分転換してから見学再開。しかしまたすぐに飽きてしまった娘はに大きな声でおしゃべりをはじめました。周囲の方は微笑ましく見守ってくださるものの、芸術を味わっている時間のお邪魔になっているのは明らか。私たちはささっと見学して終わりにしました美術館をでました。
最近自分のやりたいことがはっきりと主張できるようになってきた娘。
今までは、私たち大人のやりたいこと・行きたいところに何も言わずにつきあってくれてたことに改めて感謝すると共に、今は新しいステージに突入したんだと実感しました。今後は娘が喜ぶことももっとお出かけに組み込んでいきたいと思います。かといって、大人もやりたいことを我慢しすぎるのは家族にとっていいことではない。お互いが一緒に楽しめることがあれば最高ですが、そうではないときも娘のことを尊重しつつ、大人も満足できる私たちなりのバランスを探していきたいと思いました。
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